膝の救世主 「フォワードランジ」:ゆっくり筋トレで健康寿命を延ばす秘訣
厚生労働省から、「シニア世代の2人に1人は膝の痛みを抱えており、
40代でも約4割が膝に痛みを感じている」と発表されました。
膝関節は、
歩いている時は体重の約3倍(60㎏の方は180㎏!)
階段の上り下りの時は約7倍(60㎏の方はなんと420㎏!!)
の重さを支えています。
それを、40年以上続けているわけですから、そりゃ、痛んで当然ですね。
海外の統計によると、膝に痛みがあり軟骨のすり減りがある人は
死亡リスクが1.97倍、心臓や血管の問題による死亡リスクが3.53倍
高くなるそうです。
膝が痛くて歩きにくいと活動量が低下し、
「健康寿命」や「平均寿命」に影響が出るんですね。(それにしても死亡リスク高すぎ…)
今回は、元気に長生きするための、膝の痛みを抑え膝の軟骨のすり減りを抑える
運動療法のポイントをお伝えいたします。
ズバリ、「ゆっくり筋トレ」です。(痛みが出る場合はできません。)
ゆっくり筋トレすることで関節への負担が少なくなります。
「ゆっくり筋トレ」の方法は、” フォワードランジ “という運動になります。
1,両足を骨盤の広さに広げてまっすぐ立ちます。
2,片足を大きく前へ出します。
3,体幹はまっすぐのまま、
膝と股関節を90度近くまで曲げ、沈み込ませます。
4,足をもとの位置へ戻す。
反対の足も1~4をおこないます。
フォワードランジの良い点は、膝関節の負担が少なく、
大腿四頭筋の中でも特に内側広筋の筋力強化に効果があるということです。
内側広筋が太くなれば、膝の痛みが減り、今 以上軟骨のすり減りが抑えられます。
テレビやラジオを聞きながら、フォワードランジを習慣化させてみてくださいね。
症状によっては、スクワット運動が適している方、その他の運動が適している方など、
膝の状態や症状によって、適している運動がありますので、
膝に悩みをお持ちの方は、ご来院ください。